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生活習慣病対策に力
「健康維持は血管から」。これが岡山第一病院の姿勢だ。
がん、心疾患、脳血管疾患が日本人の三大死因。心疾患と脳血管疾患は、血管の壁が厚くなり通りも狭まる動脈硬化が背景にある。「だからこそ、血管の状態を調べ早期に動脈硬化を診断する必要がある」。諸國眞太郎院長(50)は強調する。
その役割を担うのが血管検査室「バスキュラーラボ」。血流量の変化から血管内皮の具合を調べたり、血圧測定で血管の硬さをチェック。動脈硬化が起こりやすい頚動脈に超音波を当てる検査も行う。
今年4月、脚の血管のこぶでだるさや痛みを伴う下肢静脈瘤の治療センターを開設。11月末までに、手術112例とレーザー治療43例を実施した。「血管が浮き出て見え美容面の悩みになる。日帰り治療も可能で、患者の生活の質向上を」と諸國院長。
同病院がある地域は働き盛り世代も多く、住民の生活習慣病対策に力を入れる。診るポイントは内蔵脂肪の蓄積。高血圧や高脂血などが重なり、それぞれは異常と診断されなくても動脈硬化や糖尿病の恐れが高まるメタボリックシンドロームの原因とされる。同病院はウエスト測定とコンピュータ断層撮影(CT)で、“見えない敵”を探す。
診療科は外科、消化器科、整形外科、眼科、呼吸器科、放射線科、皮膚科、リハビリテーション科、循環器科、アレルギー科、臨床検査科。これらに血管検査室が加わる。2004年度の外来診察数は延べ34500。医師数11人(非常勤含む)、病床数60。
高度経済成長期の1967年に開設。かつては労災事故や頻発する交通事故での救急医療がメーンだった歴史がある。
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2005年12月23日 山陽新聞 朝刊 「岡山医療ガイド 地域を支える病院・医院」掲載 |
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